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月刊JGAニュース

編集後記  

 10 年ほど前から、舞台芸術とりわけ“ミュージカル”が好きで、劇場へよく足を運んでいる。最初は舞台を観に行くことに対して、少しハードルが高いと感じていたが、何作か観劇しているうちにやめられなくなってしまった。どの作品もひとたび幕が上がると、そこには非日常の世界が広がっており、舞台上で繰り広げられる歌やダンスから放たれるエネルギーや感動は、いつも私を元気にしてくれる。まさにパワースポットのような存在である。
 そんなミュージカルの世界で、最近、漫画やアニメ、ゲームなどを原作・原案とした“2.5 次元ミュージカル”という言葉をよく耳にするようになった。どちらかというと、伝統的な作品が好きな私は、2.5 次元ミュージカルをまだ観たことはないが、次々と新作が生み出され、10 代・20 代の若者を中心に新たなファン層を獲得しているらしい。おかげで世の中にミュージカルファンが増えてしまい、作品によっては確実に 3 年前よりもチケットを入手することが難しくなってしまった。そんな一個人の残念な感想はさておき、新たな時代を切り開いたミュージカル界は、今、大いに盛り上がっている。
 数量シェア 80% を目前に控え、ジェネリック医薬品業界も変革の時期へと差しかかった。ジェネリック医薬品の普及と使用促進を目標に駆け抜けてきた時代が、ひとつの区切りを迎えつつある今、私たちは著しく変化する医療・介護環境の先を見据えた新しい取り組みも考えていかなければならない。現在に満足して立ち止まってはいられない。それはどの業界も同じである。
 私が協会活動に携わるようになって 1 年。分からないことや不安もあったが、諸先輩方の背中を見て、多くのことを学ばせていただいている。主役だけで作品は成り立たない。目立ちはしないが少しでも必要とされる存在になれるよう、自分自身の舞台で日々努力を重ねていきたい。

(Y.M)

 

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