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月刊JGAニュース

編集後記  

 本号(4月号)が発刊されるころ、現在世界中で蔓延・拡大している新型コロナウィルスは終息(収束)し、日常の生活を取り戻しているだろうか。
 WHOは3月11日に「パンデミック」を表明した。
 3月13日(金)の読売新聞では「パンデミックとは?」の解説文を掲載していた。
 英語でpandemicと表記し、ギリシャ語のpan(すべて)とdemos(人々)に由来するそうでWHOは「地球上のあらゆる人に感染の可能性がある場合」との見解を示す。
 ところで、この世界的な感染症がいつ終息(収束)するか専門家を含め毎日のようにメディアで取り上げられているが、ふと疑問に思うのは「終息」「収束」どちらの表現が正しいのだろう。
 広辞苑によると「終息」は、事が終わって、おさまること 終止とあり、一方「収束」は、おさまりをつける事、おさまりがつくこと。と記載されていた。
 新聞でも記事の内容によって使い分けているようだが、新型コロナウィルスの「息の根を止める」という意味では「終息」を使いたい。
 街を歩いていても、電車、バス、飛行機で移動するにしても大半の人がマスクを着用している姿を多く見かける。そして手洗い、消毒の徹底を行っているせいか、今年のインフルエンザは例年より流行が少なかったという。やればできるのである。
 SARS(重症急性呼吸器症候群)は2002年11月に中国南部の広東省を起源として感染が拡大し、2003年7月にWHOが終息宣言を出すまで実に8ヵ月を要した。
 MERS(中東呼吸器症候群)は2015年5月に韓国を起源として感染が拡大し、同年12月にWHOが終息宣言を出すまで7ヵ月を要した。
 今年は7月24日から東京2020オリンピックが開催され、既に多くの施設が完成し、選手、スタッフはその日に向けて準備は着々と進んでいるだろうし、我々国民も開催を待ち望んでいる。
 この中国中部の湖北省武漢を起源とする新型コロナウィルス「COVID-19」の一日も早い終息を祈るのみである。
※3月16日現在の情報を元に掲載。

O・H
 

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