編集後記
先日宝塚観劇に行った。以前はよく観ていたが、最近は特に応援したいスターさんもいないので、チケットを譲っていただいた場合や誘っていただいた場合しか観劇しなくなってしまった。今回は演目が面白そうだったこともあり、自主的にチケットを購入し、観劇することとなった。
私の興味を引いたのは、初めての女性演出家によるショー(いわゆるレビュー)作品が上演されるという点である。驚いたことに、100年以上続く宝塚歌劇の歴史の中で、女性演出家によるショーは上演されていなかったとのこと。現在、宝塚歌劇の多くはお芝居とショーの2本立てで上演されるのだが、言われてみれば、女性演出家はお芝居の演出しかしていない。宣伝文句からも、既に観劇した友人の感想からも、「斬新さ」を感じたため、これは是非観たい、と感じたのである。
確かに、内容としてはこれまでの宝塚歌劇のショーに一石を投じる新しいスタイルではあった。と言っても、ラインダンスもデュエットダンスも順番通りに織り込まれ、ちゃんとトップスターは最後に羽根を背負って出てくる。従来の約束事を守った上での「斬新さ」に、一種の清々しさを感じた。
新しいことに挑戦するのは、非常に難しいことである。実際、先日の舞台も私の周りでは賛否両論であった。(私としては非常に面白かったのだが。)6月に入り、日本ジェネリック製薬協会も新しい体制となった。
「2020年9月までに後発品シェア率80%」という高い目標の達成のためには、これまで以上に新しいことへの挑戦も必要になってくると思われる。目標達成のためだけでなく、業界の発展のためにも微力ながら力になることが出来れば、と改めて思う。
(M.K)