委員会活動報告
信頼性向上プロジェクト全体会議開催
日時 |
平成30年10月4日(木)14:00 ~ 16:00
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場所 |
ベルサール八重洲
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参加者 |
34社90名
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概要 | 平成30年10月4日(木)、信頼性向上プロジェクト全体会議が開催されました。 冒頭、伏見理事長より、信頼性向上プロジェクトの活動経緯やGE業界を取り巻く最近の情勢等について紹介されました。 続いて、厚生労働省医政局経済課秋楽伸也後発医薬品使用促進専門官からは、「ジェネリック医薬品使用促進を取り巻く現状と課題」として、日本の社会保障費の置かれている状況やジェネリック医薬品使用促進の状況、国の取組み等が紹介されました。 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の田極春美氏からは、「平成29年度後発品使用促進ロードマップ検証検討委員会報告書~主に平成28年度モニタリング結果~について」として、ロードマップへの企業の取組状況が報告されました。今回の報告の特色は、企業アンケートの対象をジェネリック医薬品企業のみではなく長期収載品企業も対象にしたこと、製造体制(原薬・製剤の製造所・国)、安定供給等の取組みについては、ジェネリック医薬品企業、長期収載品企業に大きな差はなかったということでした。 また、今回の調査結果からは、GE薬協加盟企業はロードマップへの取り組みについて、全般で真摯に取り組んでいることが読み取れます。 その一方、安定供給面では、出荷調整や品切れ、製造中止等の対応についての医療機関の不満は依然とあり、ジェネリック医薬品シェア80%達成に向けて、我々 GE業界はより一層の努力が必要と思われます。 【ロードマップ検証検討事業報告書 厚生労働省サイト 掲載ページ】 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kouhatu-iyaku/04.html |
くすり相談委員会全体研修会
日時 |
平成30年10月16日(火)13:30 ~ 17:00
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場所 |
ベルサール八重洲
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プログラム | ||
司会 |
くすり相談委員会副委員長 後藤 秀樹
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開会挨拶 |
日本ジェネリック製薬協会理事長 伏見 環
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講演Ⅰ |
「くすり相談業務における通話記録のテキスト化」
講師 中外製薬株式会社 メディカルアフェアーズ本部
メディカルインフォメーション部 メディカル推進グループ グループマネージャー 森田 健司 先生 |
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講演Ⅱ |
「在宅薬剤師業務・高齢者への薬物療法の現状」
-もっと薬剤師に聞いてみよう- 講 師 公益社団法人 東京都薬剤師会 副会長 株式会社クリーン薬局 代表取締役 大木 一正 先生 |
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閉会挨拶 |
くすり相談委員会委員長 中沢 敏之
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概要 |
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10月16日(火)ベルサール八重洲におきまして、くすり相談委員会の全体研修会を開催いたしました。今回は会員会社から27社39名の参加を得、参加者へのアンケートも実施いたしました。
森田先生からは、現在中外製薬株式会社で使用されている自動音声テキスト化システムの取り組みについて、その実際をご紹介頂きました。導入の狙いやシステム活用のための工夫など、具体例を上げてお話し頂きました。その中でも電話対応者のサポート機能の紹介や、導入時には期待していなかった機能が対応者の業務品質の向上につながった事例などは、大変興味深く拝聴致しました。活用の充実を計るため、現在検討を重ねている機能もあるとのことでしたが、講演後には活発に質疑応答が行われ、AI導入が必須となる時代を前に、その関心の高さが伺えました。 大木先生からは、在宅薬剤師業務と高齢者における薬物療法の現状について、実際の取り組みを中心に2時間にわたり幅広くお話し頂きました。 在宅医療は現在、地域包括ケアシステムとして多職種で連携して患者を見守る体制が取られております。そのチームケアの中で、かかりつけ薬剤師の訪問業務の流れや取り組みの工夫について、例えば服薬管理のための投薬カレンダー使用や、状況把握のための服薬後の薬空袋回収など、実物を示しながら紹介して頂きました。 講演の中で、高齢者の薬物療法では、機能低下を個別に評価した対応が必要であり、薬剤師の使命は、「患者の実際の食事・排泄・睡眠・運動領域の質を薬によって上げ、副作用によって下げないために関わっていくことにある」とのお話に、我々もその一助となるよう努める必要があると感じました。 また、ジェネリック医薬品で取り組み始めた錠剤印刷やPTPシートへの情報記載、容器の工夫などが現場で多少なりとも評価を頂けていることが分かり、嬉しく感じました。一方、その錠剤印刷の印字が粉砕時に残ってしまうケースや、PTPシートの強度が強すぎて高齢者には不向きな製品もまだまだある、といったメーカーにとって貴重なお話しも頂きました。 高齢者の在宅医療を前提としたお問合せが増加する昨今、現場を知る機会が少ないくすり相談員にとって、すぐさま業務に生かせる情報も多く大変感謝しております。 ご講演頂きました森田先生、大木先生には心より御礼申し上げます。 |