連携を通じた進化
サンド株式会社
代表取締役社長 ジェイソン・ホフ
ラグビーワールドカップ2019日本大会で、日本チームがアイルランドチームに歴史的な勝利を収めた直後、このエッセーを書きはじめました。日本チームがかつての勢いを取り戻し、ラグビーにおいて世界でトップランクチームであるアイルランドを下したことに大きな感銘を受けました。日本チームは長い時間をかけて築き上げたチームメンバー同士、そして関係するすべての人々との力強い連携と信頼関係により今回の偉業を成し遂げたのです。
ここで日本のジェネリック医薬品市場に目をむけてみましょう。ほんの10年前、ジェネリック医薬品の日本市場における数量シェア(旧指標)はわずか20.3%でした。当時、私は東京で経営コンサルタント企業に勤務していましたが、日本市場におけるジェネリック医薬品の浸透率が米国や欧州のレベルに達することはないという見方が大勢を占めていました。
しかし最新の調査を見ますと、日本市場におけるジェネリック医薬品の数量シェアは75.8%に達しており、来年にも政府の目標である80%、もしくはそれをも上回るスピードで拡大していることがわかります。現在私たちは、日本市場において、先発医薬品の独占期間満了直後に、EU市場に匹敵する速さでジェネリック医薬品が台頭することを目の当たりにしています。そして同様にバイオシミラーも浸透の勢いを増しつつあります。
ジェネリック医薬品業界は、ジェネリック医薬品メーカー、顧客の皆様、そして当局との力強い連携により、日本市場において多くのことを成し遂げてきました。日本の患者様には世界でも最高水準の医療サービスが用意されています。その持続可能性をサポートできる業界で働くことは大変すばらしいことです。
先にも述べた通り、私たちは過去10年間で多くのことを成し遂げてきました。そしてジェネリック医薬品業界が今後新たに何をもたらすことができるのか、とても楽しみです。同様に日本ラグビーチームが今年、そして今後どのような偉業を達成してくれるかについても大きく期待したいと思います。