「ジェネリック医薬品の将来を考える会」が 開催されました
2020年11月9日、自民党の議員連盟「ジェネリック医薬品の将来を考える会」(会長:上川 陽子衆議院議員)が開催されました。
冒頭、会長代行に藤井基之幹事長が就任される旨、上川会長よりご発表がありました。議論の方向性としては、「本年9月のジェネリック医薬品数量シェア80%目標がほぼ達成されるという中、厚生労働省からのジェネリック医薬品の使用促進等に関する取り組み・最近の動向の報告を踏まえてポスト80%以降の目標をどう考えるかについて議論し、ジェネリック医薬品の更なる使用促進に向けての取り組みにつなげたい。さらに次回の骨太の方針に向けての一つの弾みをつけていきたい。」という趣旨説明がありました。
その後、「ジェネリック医薬品の使用促進等に関する厚生労働省の取り組み」として厚生労働省医政局経済課 林俊宏課長よりご説明があり、日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会 漆畑稔理事、日本ジェネリック製薬協会 澤井光郎会長、慶應義塾大学総合政策学部 印南一路教授よりご挨拶がありました。
厚生労働省の取り組みの説明に対し、参加議員より数量シェアにおいて、大都市(東京・大阪等)でのシェアが伸び悩んでいる要因分析について活発な議論が行われました。また、都道府県別シェアに加え保険者別・医療機関別等シェアについても分析を行う、「見える化」の拡大についても意見が出されました。これらについては、厚生労働省にて精査され、次回報告されるとのことです。併せて、浸透が十分でないバイオシミラーの使用促進策についても発言がありました。
全体を通じて、参加者した議員や有識者からは、新たな目標設定などを求める声が多数あがりました。
上川会長は、これまでのCOVID-19の影響下でのサプライチェーンについての積極的な提言を踏まえ、産業構造の在り方とセットに供給体制に関する議論を行うとともに、都道府県別・保険者別・医療機関別のシェア分析の「見える化」への要望を行うこと。また、バイオシミラーについては議論の対象拡大について調整されるとの考えが示されました。
(取材:日本ジェネリック製薬協会広報委員会)