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月刊JGAニュース

コーア商事株式会社  

 ジェネリック医薬品原薬輸入商社のコーア商事です。今回で「賛助会員から」に9回目の寄稿となります。
 私どもはコーア商事ホールディングスグループの一員であり、創業30年が経過しました。弊社は2018年に東証2部に上場し、昨年は東証1部指定となりましたが、グループの経営理念であります「ジェネリックのベストパートナー」の下、グループとしてのシナジー効果を最大限に発揮し、お取引様に対して、高品質な医薬品原薬の安定供給を進めながら、安心・安全を目指して、日々活動しております。
 31年目の節目に当たり、グループとして中期事業方針策定にあたり、従来の方針に加えて新たな事業方針を策定致しました。
 新たに加えた事業方針は「モダリティ革命への対応」です。
 なお、モダリティ革命とは「抗体医薬、核酸医薬、再生医療等の創薬技術の画期的な進展」を指します。
 また、バイオ医薬品関連製品の日本市場は2019年の2兆4000億円から2024年には3兆円にまで成長すると予測されています。
 さらに日本では、2030年までにブロックバスター抗体医薬品の特許が次々と失効するため、バイオシミラーも大きなビジネスチャンスとなる可能性があります。
 なお、皆さまご承知の通り、バイオシミラーは数年前までは先行品と同一ではないことから、医療現場に受け入れてもらうことが難しく、低迷していましたが、最近では急速に認知されつつあります。
 特にDPC病院における抗がん剤並びに診療報酬上の包括化の対象となっている透析領域での腎性貧血治療剤は急速に採用が進んでおります。また、医療機関と患者様にインセンティブがないリウマチ領域においては高額療養制度の恩恵が少なくなる比較的低薬価の製剤は患者負担が有意に少なくなることから採用が進んでおります。
 一方、ポスト80の有力な切り札として国も様々な機会をとらえて普及活動を展開しております。
 このような状況の中で私どもは、普及しつつあるバイオシミラーを含む抗体医薬原薬の国内製販様への紹介・仲介、つまりライセンスイン活動を展開したいと考えております。
 また、グループ会社で製造販売を業とするコーアイセイでは高薬理製剤の製造が可能なシリンジ、バイアル製造設備を有し、抗体医薬の製剤化の受託製造が出来るようシングルユース対応が可能となっております。
 弊社は長年の取引を通じ、中国、インド、欧州等との強固な信頼関係を有しておりますので、国内製販様の開発のお手伝いをさせていただく所存です。
 引き続き「ジェネリックのベストパートナー」として、今後も励んでまいりますので、皆さまからのご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 

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