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月刊JGAニュース

フロイント産業株式会社  

 医薬品製造装置、医薬品・食品添加剤、食品品質保持剤の開発・製造・販売を行っておりますフロイント産業です。

 1964年当社は世界に先駆けて医薬品メーカー様向けの自動フィルムコーティング装置の開発・販売を開始し、製剤装置のリーディングカンパニーとして今日に至っています。

 昨今、ジェネリックメーカー様を始め製薬業界では、「生産労働人口の減少」「オペレーション技術伝承」「ヒューマンエラー」など業界全体で”人”に関する課題が顕著にあらわれているのではないでしょうか。
創業以来 製薬業界を支えてきた当社では、その課題に着目し、錠剤コーティング工程における省人化・省力化を実現する新たなソリューションを2つ開発いたしました。

< 新型錠剤コーティング装置 HC-V(ハイコーターファイブ)>

 2021年9月のご紹介開始を予定しております、当社内で第5世代となる錠剤コーティング装置「HC-V」は「高性能かつ省人化を実現したユーザーフレンドリーなコーティング装置」をコンセプトに掲げております。コンセプトとした3つのポイント(高性能、ユーザーフレンドリー、省人化システム)について説明します。

◎高性能
 十分な撹拌混合性能を持つ全周パンチング仕様の多角形コーティングパン、パン内の流れを乱さず錠剤の乾燥を行う給気方式を採用しております。これまでに当社が培ってきた技術を活かした非常に完成度の高い装置となっており、どのような製品に対しても質の高いコーティングが可能です 。

◎ユーザーフレンドリー
 給排気チャンバの着脱、バッフル交換、スプレーガンの位置調節などの作業負荷を大幅に軽減したことで省人・省力化に寄与するユーザーフレンドリーな設計を実現いたしました。

◎省人化システム
 コーティング中の錠剤に対して、自動錠剤サンプリング機構と、「自動錠剤サンプリングシステムTACT(タクト)」を連結し、重量測定による終点管理が行えます。錠剤コーティング製造工程の省人化を実現し、人手を介さないことでヒューマンエラーの防止にも繋がります。

<自動錠剤サンプリングシステム TACT (タクト)>
 一般的に錠剤コーティングにおける製造終点を決定する方法として、「コーティング錠の重量」を確認して工程管理して頂いております。この管理方法は従来人手で実施して頂いておりましたが、TACT(Tablet Auto Coating Tool)は、錠剤取得・錠剤重量測定・終点予測まで自動化することが可能です。これにより「品質安定・品質向上 」「省人化・作業効率向上」「安全性向上」「ヒューマンエラー防止」に繋がります。

 新型錠剤コーティング装置「HC-V」ではこのTACTが採用されております。また、現在ご利用中の錠剤コーティング装置HC-FZにも適応しており、あとから取り付けることも可能です。この当社オリジナルのサンプリング機構を設置頂くことで錠剤の採取を自動で行えます。また、錠剤の重量測定装置をあとから設置することも可能です。既設機の省人化にも是非お役立てください。

<おわりに>
 コロナ禍により世界全体がニューノーマルな時代を迎え、対面でのコミュニケーションが取りづらい時期が続きます。当社ではそのような時代でもお客様への技術情報の提供を続けられるようオンラインでのコミュニケーション基盤づくりを進めており、今回ご紹介いたしました「新型錠剤コーティング装置HC-V」「自動錠剤サンプリングシステムTACT」を含めた様々なソリューションをオンラインで見学する事が出来ますので、お気軽にお問い合わせください。

 また、2021年4月にwebサイトをリニューアルし、当社が持つ製品情報・技術情報をweb記事化して発信するメディアサイト「FREUND KNOWLEDGE OCEAN」を立ち上げました。製剤装置や医薬品添加剤の情報も継続して発信して参りますので、お役立て頂けましたら幸いです。

 これからも、大きな変革の時代を迎えたジェネリック医薬品業界をサポートして参りますので、小さな課題でもお気軽にご相談ください。

今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

 

 

 

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