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月刊JGAニュース

委員会活動報告  

令和2年度(2020年度)流通体制に関するアンケート調査結果:流通適正化委員会


薬科大学での講義について:広報委員会

○九州保健福祉大学 薬学部

講演日時:2021 年 12 月 6 日(月)13:10 ~ 14:40
形  式:WEB によるリモート講義
テ ー マ:「ご存じですか?ジェネリック医薬品」
講  師:酒井 佑介(日本ジェネリック製薬協会 広報委員会ニュース・講演部会長)
概  要: 薬学生向けの啓発活動の一環として、九州保健福祉大学の高村先生に 1 コマをいただき「学生向け教育資材」をもとに講義を行い、5 年生 71 名の学生の方にご聴講いただきました。

 参加された学生の方々からのお声を一部、ご紹介いたします。
・医療費についても詳細に説明されており、その結果ジェネリック医薬品がどう活かされているのかが分かりやすかった。ジェネリック医薬品に先発品から変更したきっかけについての説明では、薬剤師が深くかかわっていることが理解できた。ジェネリック医薬品の開発からの流れも載せて説明していただいたため、知らない部分も理解できたのは良かった。

・もし患者様に GE 医薬品について質問があった際に、適確に回答するほどの知識がなく、なぜ安いのか?に対して既に新薬で有効性、安全性が確かめられているため、研究開発費が安くなっているからという具体的な内容を知り、よく理解が出来ました。また添加物は違うが問題はないか?に関しては、添加剤自体、有効成分の治療効果を妨げるものであってはならないと定義があるため、問題ないと答えられる点に関して初めて知りました。生物学的同等性の意味や対象、その中の溶出試験に関して詳しく理解をすることが出来ました。GE 医薬品のさらなる使用促進のため、課題から今後の方向性を決めて毎年様々な取り組みをしていることを初めて知りました。薬剤師として生物学的同等性、添加剤、化学的な根拠に基づいて GE 医薬品を選択できるようにならなければならないと思いました。

・実習中に後発医薬品に使用されている添加物と先発品に使用されている添加物について調べ、複数ある後発医薬品の中から1つに絞るという体験をしたことがあったが、その時は何となくで見ていた添加物の影響についても考える必要があるということ。特に糖尿病患者さんに対する後発医薬品の選択に関する観点が参考になった、「また生物学的同等性に関する内容でも、今まで学んでこなかった許容域の考え方等に関しても理解しやすかった。先述したように、先の問題により多くの患者さんの中で後発医薬品のイメージがマイナスになってしまった今、その問題を経て、どのような対策を行っていくのか学ぶことが出来たのも、今後に生かすことが出来たと感じた。後発医薬品の付加価値に関して認識していたが、医療従事者向けの付加価値に関しては当たり前のように使用していたものが様々な工夫の上で使いやすくされていたのだということが改めて実感することが出来た。患者さんにあった薬を使うという当たり前ではあるが、重要な点について話されていたことが一番印象に残った。

〇昭和薬科大学

講演日時:2021 年 12 月 16 日(木)12:35 ~ 13:55
形  式:現地開催
テ ー マ:「ご存じですか?ジェネリック医薬品」
講  師:後藤 秀樹(日本ジェネリック製薬協会 広報委員会ニュース・講演部会委員)
概  要: 薬学生向けの啓発活動の一環として、昭和薬科大学の井上先生に 1 コマをいただき「学生向け教育資材」をもとに講義を行い、4 年生約 250 名の学生の方にご聴講いただきました。

〇同志社女子大学 薬学部

講演日時:2021 年 12 月 21 日(火)より
形  式:オンデマンド研修
テ ー マ:「ご存じですか?ジェネリック医薬品」
講  師:酒井 佑介(日本ジェネリック製薬協会 広報委員会ニュース・講演部会長)
概  要: 薬学生向けの啓発活動の一環として、「学生向け教育資材」をもとに講義を収録し、オンデマンドによる配信で 4 年生約 120 名の学生の方にご聴講いただいています。

 講義スライドに関しては、当協会ホームページにて公開しておりますのでご参照ください。実際の講義時には、希望内容・講義時間に応じ調整いたします。
 また、同ページ内に、講義依頼の受付フォームがございます。お問い合せのみでも結構ですので、是非、一度ホームページをご覧ください。
 
【ご参考】  日本ジェネリック製薬協会ホームページ  薬学生向け資料スライド・薬剤師国家試験過去問解説・講義依頼フォーム設置ページ

内部通報制度研修会:倫理委員会

開催日時:令和 3 年 11 月 29 日(月) 13:30 ~ 15:00
開催形式:WEB 会議
参加者 :37 社 (103 名)
開会挨拶:日本ジェネリック製薬協会 会長 澤井 光郎
演  題:改正公益通報者保護法への対応と内部通報制度整備運用における実務上の留意点
講  師:五味 祐子 先生
(国広総合法律事務所  パートナー弁護士)
閉会挨拶:日本ジェネリック製薬協会 理事長 佐藤 岳幸

概  要:
 当協会では、ジェネリック医薬品に対する信頼の回復に向けて、品質確保・安定確保への取組みとともに、会員各社のコンプライアンス・ガバナンス体制の強化についても不退転の決意で進めております。その一環として内部通報制度に特化した研修会を実施いたしました。研修会では、会員会社 37 社より代表者、経営幹部、コンプライアンス担当役員、実務担当者など 103 名の皆様にご参加いただきました。
 冒頭、澤井会長からは、業界への厳しい目が向けられている現下の状況を鑑み、本研修会への積極的な参加に謝意が述べられるとともに、本研修会が業界全体のコンプライアンス意識の向上の一助となるよう期待するとの発言がありました。
五味 祐子 先生
 開会挨拶に続き、国広総合法律事務所の五味祐子先生に「改正公益通報者保護法への対応と内部通報制度整備運用における実務上の留意点」と題してご講演をいただきました。講演では、企業不祥事と内部通報制度、内部通報制度の意義と機能から始まり、改正公益通報者保護法と指針のポイント、内部通報制度の実効性向上のための視点、役員関与案件への対応、グループ内部通報制度について幅広く具体例も交えながら丁寧に解説いただきました。その後、質疑応答が行われました。  最後に、佐藤理事長より研修会参加者に対して、ジェネリック医薬品の社会からの信頼回復に向けてコンプライアンス・ガバナンス・リスク管理の強化と徹底には、内部通報制度の確立と運用が第一となるため各社推進いただくようお願いがあり、研修会は終了いたしました。
 今回の研修会では、内部通報制度は企業不祥事防止の最後の砦であることを再認識するととともに調査と是正の徹底によるコンプライアンス・ガバナンス・リスク管理の実現に向けて実務上押さえるべきポイントを確認することができました。
 全ての患者様及び医療関係者の皆様に更に安心して使用いただける品質の担保されたジェネリック医薬品のみが安定的に市場に流通する状況を実現すべく、協会としてコンプライアンス・ガバナンス・リスク管理に関わる取り組みを今後も継続的に実施し、会員各社での運用の徹底を行ってまいります。
以上

『医療用医薬品の流通改善に関する懇談会(第32回)』が開催されました:流通適正化委員会

 このたび、「第 32 回医療用医薬品の流通改善に関する懇談会 (以下、流改懇)」が開催されましたのでご報告いたします。
開催日:2021年 12 月 22日(水)
場 所:TKP 新橋カンファレンスセンター ホール 15D
【第 32 回流改懇議題】
 1. 流通改善の課題と進捗状況について
 2. その他

 ※配布された資料は、下記 厚労省ホームページにて公開されています。

 前回の流改懇で求められた「単品単価交渉」の実態調査のアンケート結果が発表されました。「単品単価取引」は 200 床以上の病院では 44.7%でしたが、20 店舗以上の薬局では 20.5%でした。
 単品単価交渉を困難にしている理由として「購入側が総価での交渉にしか応じないため」「1品目ずつの単価を設定するのに労力がかかるため」などの回答が多く、その他で「中間年改訂が実施され交渉頻度が上がっている」などの意見もありました。
 単品単価交渉を困難にしている価格交渉代行業者については「取引条件に違いがあるにも関わらず、同一価格での取引にさせられる」、「価格の交渉も取引先ごとの取引条件やコストを加味しない」、「代行業者独自のベンチマークで交渉される」、「各品目の特性や製品価値について知識が乏しい傾向にある」、「単品単価の理解がないため値引率に固執した交渉となってしまう。」などの記載がありました。
 今後、価格交渉代行業者の実態について調査をするとともに、単品単価交渉を促進するためにWG をつくり検討していくとのことでした。

 また昨今の供給問題への対策として、出荷停止した成分規格のうち前年同月数量比で 105%以上の品目に対してメーカーに出荷調整解除を申し出た通知に関しては、今回の通知は不安感を和らげる効果があるという一方で、成分規格内の合計数量が満たされていても個々の医薬品で状況が異なるなど、今後の動向を不安視する意見や出荷調整解除は慎重に進めてほしいという意見もあがりました。今回の通知は供給量が満たされていても、供給への不安感から在庫が偏在し、すべての医療機関に十分な製品が供給されないという不具合を解消する目的があります。私たち GE 業界は今後も製品の品質確保・増産対応・安定確保に努めてまいりますが、この通知が広く浸透し、多くの製品に安心感が生まれ、流通段階を含めた在庫の偏在が解消され、多くの医療機関に安定的に製品が届くことを願っています。
以上

 

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