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月刊JGAニュース

新理事・監事ご紹介  

ダイト株式会社 代表取締役社長 大津賀 保信

 本年5月31日、日本ジェネリック製薬協会定期総会におきまして、理事に推薦頂きましたダイト株式会社の大津賀でございます。今までは、監事の立場で長い間理事会に出席させて頂きましたが、今回は理事と言う業務を遂行する立場になりました。ご存じの通り現在、ジェネリック医薬品を取り巻く業界は、品質問題や安定供給など数多くの問題を抱えています。
 私自身は平成17年薬事法大改正の時に、総括製造販売責任者を数年間経験させて頂きました。製造業における逸脱、変更管理、教育訓練、自己点検などGMPの基本となる事、製造販売業に伴う3役との連携、委託先の管理、原薬や中間体の査察などGQPの対応など医薬品の品質に関わる多くの勉強をさせて頂きました。また、昨年8月より薬機法の改正により、法律上承認書記載通りに行わなければ薬機法違反で処罰の対象となりその責任は代表取締役や担当取締役になる法律も施行されております。いかに、各企業においてクオリティーカルチャー(品質文化)の醸成が必要か、改めて実感しております。
 私の出身の富山県においても、薬機法違反により業務停止や回収などが多発しており、毎日のようにマスコミの記事になっております。現在は一日でも早く信頼の回復の為に、講師を招いてGMP、GQP教育を行い、富山県の代表産業であります医薬品産業の回復に全力投球致しております。
 今回理事と言う立場になり、今まで以上にジェネリック医薬品業界の信頼回復と発展に努力致したいと思います。関係各位のご協力もよろしくお願い致します。


日東メディック株式会社 代表取締役社長 中井 龍

 この度、第55回定期総会での決議を経て、新しく日本ジェネリック製薬協会(以下、GE薬協)の理事に就任することとなりました。改めて身の引き締まる思いです。
 私が代表を務める日東メディック株式会社は、点眼剤、点鼻剤、皮膚科用剤などを中心に製造や販売を手掛ける設立29年目の会社です。設立時から代表を務めておりますが、会社を設立した当時から今に至るまで、製薬会社に対する製品の品質、安全性、情報提供などに関して、より高い水準が求められる状況が続いています。そのような中で、GE薬協は、歴代の会長をはじめとする皆さまのご尽力の下、薬制、製剤、安全性、品質、流通適正化などの諸分野で会員企業を支援する活動を展開するとともに、環境やコンプライアンスなどにおいても会員企業の取組みを加速させる支援活動が行われてきました。当社も、GE薬協の諸活動への参加を通じて新しい知識を吸収し、微力ながらも医薬品の安定供給の一端を担ってまいりました。
 当社では、Essential Company(社会から必要不可欠とされる会社)をスローガンに、企業価値の向上を目指すための経営計画を定めています。製薬会社にとって企業価値の根幹となるものは、医薬品を使用する皆さまからの信頼ではないかと思いますが、ここ数年では業界全体の信頼を損なうニュースも報じられました。現在、GE薬協の会員会社の皆さまが一丸となってコンプライアンス強化などの信頼性回復に向けた取り組みを進めています。このような活動においてGE薬協が果たす役割は大きなものであると考
えています。
 GE薬協の活動がさらに充実したものとなるよう最善を尽くし、ジェネリック医薬品の普及、発展のために取り組んでいきます。皆さまのご支援をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。


日本薬品工業株式会社 代表取締役社長 工藤 伸一

 この度、高田新会長の下、監事の役を拝命いたしました。
 新型コロナウィルス、ロシアのウクライナ侵攻、安倍元総理襲撃、世の中は物情騒然、多事多難の今日この頃です。私たちの業界においても嘗て経験したことのない規模で品質、供給問題の嵐が吹き荒れております。この度の拝命にあたり、協会の体制も大きく変化していることを澤井前会長より伺い、今回の人事についても時代の巡りあわせと自分に言い聞かせ、お引き受けいたしました。業界活動は全くの未経験で身の置き場がよくわからず、しばらくは会長、副会長はじめ理事、監事、会員会社の皆様にご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、少しでも早くお役に立てるように日々の経験を糧にしてまいりますので何卒ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。
 今まで日本ジェネリック製薬協会において弊社は一般会員会社という立場で、その活動を支援するポジションでした。あまり馴染みが無い企業かと思いますので、弊社、日本薬品工業株式会社について、簡単にご紹介させていただきます。
 弊社は日本ケミファの完全子会社で創立62年を迎えます。茨城県筑西市、稲敷市、ベトナム(子会社のNippon Chemiphar Vietnam)の、国内外に合わせて3工場を有し、社員は約520名で主に親会社日本ケミファや他社からの受託製造が売り上げの約5割を占めます。営業は約40名のMRで、主に販社ルートでその活動を展開しております。
 さて冒頭に触れましたが、一昨年12月以降の品質問題を発端に出荷調整等による供給問題が社会問題化しております。私自身、日本ケミファの営業部門の一員として国のジェネリック医薬品使用促進の始まりから携わって来た者ですが、今に至って「生産キャパ以上の売り上げは無い」ということを改めて実感しました。営業一途の経歴から現在の役職に付き、恥ずかしながら改めて生産の現状を強く意識し、工場に出入りしながら、今後のジェネリック医薬品のあるべき生産体制、サプライチェーン体制を模索しているところです。現在、起きている問題、事象は、潜在的には多元的で複雑な問題を孕んでいます。ワンプッシュボタンで解決できることは無く、複雑に絡み合った糸を根気よく手繰り寄せ紐解いていくことが求められていると思います。高田新会長の下、少しでもお役に立てるように、貧しいスキルですが、今までの経験を活かし努力して参りたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

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