東洋カプセル株式会社
東洋カプセル株式会社は静岡県富士宮市に本拠を置く医薬品製造販売企業です。当地は、霊峰富士を仰ぎ見る風光明媚な場所であり、「水旨し、空気旨し、食べ物旨し」とたいへん環境に恵まれています。
当社は、資源利用事業を起源とし、1968年(昭和43年)に現在の本社工場において平板法による軟カプセル製造を開始して創業しました。当時、創業者が各製造工程に足を運び、カプセルひとつひとつを手に取り、医薬品製造における精神として一粒の大切さを説いて回りました。この「一粒主義」こそが、創業以来54年間に渡り社員全員に受け継がれている当社の創業精神であります。以来、この精神に則り、軟カプセル剤を中心とした製剤の受託製造はもとより、自社の医療用医薬品ならびに一般用医薬品の研究開発を推進し事業を展開してきました。
当社の特長は、社名にもある通りソフトカプセル製剤のSpecialty Pharmaを目指しているところにあります。製造所は富士宮市内に3拠点を構えており、本社工場では多様なサイズ、形状のロータリーカプセル製剤の医薬品、富士山工場ではSF (Spherical Formulation) 製剤技術によるシームレスカプセル製剤の医薬品、芝川工場では軟カプセルをはじめとした各種剤型の健康食品を製造しています。
当社で製造する製品は、「より飲みやすく、より扱いやすく」を理念に開発したものがラインアップされています。ロータリーカプセルでは、飲みやすさを追求したサイズ・形状の製品を製造しています。またシームレスカプセルは、直径2mmほどの粒状製剤で、高齢者などの嚥下困難な方でも服用しやすい製品となっています。その他、小さいお子様やお年寄りでも安心して服用して戴けることを企図し、半固体~ゾル状の服薬担体をベースとした流体製剤技術CamsleⓇを駆使した医薬品も製造しています。これからも、人々の健康に役立てる製品を開発し提供することで社会に貢献していきたいと考えております。
現在、日本は世界一の超高齢化社会となっており、医薬品が果たすべき社会的役割はますます重要になっています。この環境の中、自社の製造・開発技術を基盤として、法令を遵守し、適正品質の医薬品を製造し、そして安定供給を確保していくことが東洋カプセルの使命であると肝に銘じています。国民にとってなくてはならない企業となるべく、全社一丸となって取り組んでいく所存でございますので、会員企業の皆様におかれましては、引き続き、変わらぬ御指導、御支援を賜りますよう何とぞよろしくお願い申し上げます。