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月刊JGAニュース

『学び』が社会を変え、未来をつくる ~全国選抜小学生 プログラミング大会に参加して~  

 2023年3月5日、東京国際フォーラムで開催された全国新聞社事業協議会主催「2022年度全国選抜小学生プログラミング大会」に、当協会は協賛企業として参加した。
 この大会は、2020年度から小学生の必須カリキュラムとなったプログラミング教育について、プログラミング教育によって育まれる思考力を活用し、共生社会の実現や様々な社会課題の解決に向けて明るい未来を創造する子供たちを応援することを目的に小学生を対象にプログラミングを用いた作品を「発想力」「表現力」「技術力」で評価するイベントである。テーマは「みんなのみらい、みんなでつくろう」。本年度は全国約1000組の応募から43組55名のファイナリストが誕生した。
 この背景には、子供たち一人一人のプログラミングを通じて得られる「論理的思考」、「科学的思考」、「アート思考」そして、「感性」や「美意識」がこれからの超高齢化社会である日本社会を蘇らせるための大きな礎になると信じているからである。そんな子供たちのモチベーションを我々協会として支援していくことはできないか、支援することができればこれから果てしなく続く国難への対応や国民皆保険制度、全世代型社会保障制度の持続可能性が実現できる明るい未来が待っているに違いないと確信している。
 子供たちの発表は素晴らしく、非常に感動した。東京国際フォーラムという大舞台でスーツ姿にネクタイを身に着け、眼鏡をかけプレゼンをしている子供たちの姿は、既にどこかの企業の社長さんがプレゼンを実施しているかのごとく、いつもの社内会議の光景と重なる部分があった。プログラミングではまず夏休みの課題と同様、テーマを設定する。このテーマでは、お祖父ちゃん・お祖母ちゃん、お父さん・お母さん、あるいは学校の先生、お友達等の日常の会話や行動から課題を見つけ出し、その課題を克服するためのテーマにあった言語化、アルゴリズム化、コード化を設定する。もっというと課題解決のために自分の頭の中にあるやりたい事やイメージしていること、アイデア等を、具体的かつ正確にコンピュータへ指示していくための計算式や処理の手順書(プログラム)を完成していくことである。
 子供たちの発表には、「誰のために、何のためにやっているのか」が明確に定まっていた。テーマ選定の理由では、「自分は、地球にずっと住んでいたいから」、「生まれ育った町の認知度向上や地元愛のために」、「誰かが困っていることを解決することが明るい未来に繋がる」、「優しい気持ちで循環される社会にしたい」、「未来は自分の選択で決められる」、「自分の力で身の回りの家族や学校、そして世界規模で良くすることができたら」、「社会性の高い仕事をしたい」等の様々な言葉が、自然な形で心の底から発せられていた。
 私は大人にもこの言葉を聞かせたいと思った。そして、子供は我々大人が思っている以上に広大な世界観を持っていることを知った。日々の学びが「創造性」に発展し、「学ぶ喜び」に変わっているのだと。この精神は、子供たちが社会に出ても自発的な学びを持ち続けられるにちがいない。そしてそれと同時に現代の日本の教育は捨てたものではないと実感した。
 利他主義的な行動が世の中に溢れ、多様性を重んじる思いやりのある社会はきっと現代の子供たちが導いてくれるだろう。そして子供たちが大人になった時の彩り豊かな社会実現を期待し、これからも子供たちを大切に支えてきたいと考える。

(K.M)

<参考>
〇2023年03月06日GE薬協レポート
GE薬協から『サステナビリティ賞』を授与!めくってかざす楽しいブースも出展
「2022年度全国選抜小学生プログラミング大会」全国大会(2023年3月5日)
https://www.jga.gr.jp/news/230306_005036.html
            
〇GE薬協Webサイト
(GE薬協関連の情報共有ツール:全国選抜小学生プログラミング大会)
https://www.jga.gr.jp/link.html

 

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