EN

月刊JGAニュース

コーア商事株式会社  

 ジェネリック医薬品原薬輸入商社のコーア商事です。今回で「賛助会員から」に11回目の寄稿となります。
 当社は、コーア商事ホールディングスグループの一員であり、今年で1991年の創業以来32年が経過しました。
 コーア商事ホールディングス株式会社はグループ持株会社として2015年に設立されました。2018年に東京証券取引所市場第二部に上場し、2020年には同第一部に指定されました。2022年には新たな市場区分「プライム市場」へと移行することができました。
 当社はコーア商事ホールディングスグループの事業会社として企業理念であります「ジェネリックのベストパートナー」の下、グループとしてのシナジー効果を最大限に発揮し、得意先様に対し高品質な医薬品原薬の安定供給を進めながら、安心・安全を目指して、日々活動しております。

 今回は当社が現在進めている設備投資案件について記載致します。
 当社では海外から輸入した医薬品原薬等をお得意先様へ安定供給するために、試験設備及び原薬保管倉庫を神奈川県横浜市及び大阪府大阪市の東西二か所にそれぞれ所有し、運用しています。試験設備については、最先端の分析機器に加えて異物混入防止のための専用サンプリング室も完備しており、各種品質試験、原薬の規格及び試験方法の設定、検証(分析バリデーション)等を行っています。また、得意先である医薬品製造販売業者様の新たな医薬品製剤の製造販売承認取得に向けて、幅広い支援を行う体制を構築することで、商社機能以上の付加価値を提供しています。

 大阪医薬分析センターにつきまして、従来は大阪社屋内の1フロアを試験室として運用しておりましたが、新たにもう1フロアを試験室とする増床改修工事を進めています。これは計2フロアで運用することによる試験検査業務の件数拡張と当社取扱原薬等の数量増加を見込んでいます。
 あわせて横浜医薬分析センターでの試験検査業務の一部を大阪へと移管し、横浜では新規ジェネリック医薬品の承認取得に求められるサポート業務の強化を図ることとしています。

 また原薬保管倉庫につきましても、現在の横浜と大阪に加えて、当社グループ企業であるコーアイセイ株式会社の蔵王工場敷地内に医薬品原薬倉庫が竣工予定です。危険物に該当する医薬品原薬の専用保管設備となり、最大蔵置数量として33,000kg以上が見込まれています。医薬品原薬等の蔵置可能数量を増加させることで、お得先様の生産計画への対応力を高め、当該原薬を使用する医薬品製剤の安定供給に資することができるものと考えています。
 上記二案件ともに今期2024年6月期中の竣工を予定しています。

 当社では、これまで安心・安全なジェネリック医薬品原薬を得意先様へとお届けしてきました。
 これからも引き続き、関連する法令及び社内手順を遵守し原薬の品質確保に努め、健康な社会の発展に貢献する価値ある存在となるよう、改善を続けてまいります。

 

PDFでご覧になる方はこちら