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月刊JGAニュース

サンファーマ株式会社  

サンファーマ株式会社

https://jp.sunpharma.com/
https://sunpharma.com/(グローバルサイト)

創 業 年 :設立2012年(グローバル:1983年 )
代表取締役社長:山邊 晴子
本店所在地:東京都港区芝公園1-7-6 KDX浜松町プレイス
従 業 員 数:278名( 2023年3月末時点)(グローバル全体 38,000名超)



【企業理念】
Reaching People. Touching Lives.
-その先に、生きるが実る-

 年初の能登地方を震源とする地震で被災された皆様にお見舞いを申し上げます。被害の軽微なることと速やかなご復興を祈念いたします。

 1983年にインドにて創業したサンファーマにとって、昨年、2023年は記念すべき「40周年」の年で、40年を振り返ると共に今後40年にどういった企業に成長していくのか、という議論が活発に行われました。今後40年、サンファーマにとっては「インド発の多国籍製薬企業」として、いかにインドという立地を最大限活かしてグローバルでビジネスを展開していくのか、ということが大きなチャレンジとなります。

 昨年度に7000億円の売上を計上したサンファーマにとって、母国インド市場はアメリカ市場と共に最重要市場です。またインドには最も重要な研究開発拠点、そして原薬製造を含めて社内最大規模の製造拠点を擁しています。従って、インドという国が今後どのように発展していくのか、ということが、サンファーマの今後を考える際に非常に大きなインパクトを持つであろうことはご想像いただけるのではないでしょうか。

 私共はインド本社とは毎日いろいろなやり取りがあり、インドと接する機会は多く、また自然とインドに関する報道記事には目が行きます。以下にインドに関していくつかのトピックを箇条書きでリストアップします。皆さんのインドについてのイメージと一致しているでしょうか?

  • 「2026年にインドGDP 日本超えへ」
    昨年11月10日の日経新聞にインド準備銀行(中央銀行)のダス総裁がそうした見通しを示した、 とあります。IMFも同様の見方を示し、また翌2027年にはドイツも抜いてインドは米、中に次ぐ世界3位の経済規模に発展していく、と予想しています。
  • 世界最大の14億人の人口を持ち、今後30-40年間、人口増加が続く見通しで就労人口が増え続ける、日本の高度成長期のような所謂「人口ボーナス」を享受できる見込みです。
  • 政治的には「世界最大の民主国家」を自認し、昨年はG20の議長国を務めました。また報道されているように「グローバルサウス」のリーダーとして新興国・発展途上国の代弁者として影響力を拡大しています。
  • 現モディ政権は「メーク・イン・インディア」で製造業振興による経済成長を重視し、ビジネス環境を整え、外資誘致策、製造業の生産拡大に向けた補助金制度などを打ち出しています。また、現政権は米中対立を背景とした「新たなサプライチェーンの受け皿」になろうとしていますし、インドの経済成長の大半は内需によるものなので海外動向に左右されない高度成長が持続する、とされています。
  • 昨年8月に月に無人探査機を着陸させ、2040年までに有人月面探査機を打ち上げる計画を公表しています。インドの躍進する科学技術の発展を象徴する計画と考えます。
  • インド自動車市場の台数は日本市場よりも大きく、世界第3位の規模です。そのインド自動車市場で最大のシェアを持つスズキはインドをEVの世界供給拠点として日本にも輸出、と報道がありました。(日経新聞、2023年10月19日第一面)
  • 日系不動産企業がインドで不動産開発に乗り出し、インドの経済成長を取り込む考え、と報道されました。(日経新聞、2023年10月17日第一面)
  • 英連邦で盛んでインドの国民的な競技であるクリケットも五輪競技に正式採用が決定され、2036年夏季オリンピックのインド開催にモディ首相が手を挙げる、という報道がありました。(日経新聞、2023年10月16日)

 本日はサンファーマの母国であるインドについて、現在のインドを象徴するいくつかのトピックをご紹介しました。

 GDPが世界3位になるといっても一人当たりのGDPは2000ドル台にすぎない、国民一人一人の所得水準は低い、交通・輸送のインフラ整備が遅れている、など持続的な経済発展が本当に可能なのか、といった見方もあります。
 インド人の同僚と日々接していると、大問題に直面しても「ノー・プロブレム」、何とかなる、と前に進もうとするエネルギー、そして「明日は今日よりきっと良くなる」といった楽観的な信念を感じます。また街中の交通渋滞でも全体のカオスを無視して、自分の車を少しでも前進させようと小さな隙間に突っ込んでいく圧倒的なエネルギーに溢れています。国民がそうである限り、困難を乗り越え、世界最大の経済大国に発展していくことも可能なのではないか、と感じます。

 国が世界最大の経済大国に発展していくのであれば、その国を拠点とする企業も大きな追い風を受けながら成長していく、と思います。サンファーマもインド最大の製薬企業として、インドという国と共に大きく発展していくであろうことを夢見ています。

 

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