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月刊JGAニュース

抗菌剤のAWaRe分類について  

 令和6年度診療報酬改定の「抗菌薬適正使用体制加算」の施設基準に、Access抗菌薬の使用量等について設定されました。

 この「Access」とは、WHO(World Health Organization:世界保健機関)により開発された、AwaRe分類によるものです。地域、国、世界レベルでの抗生物質管理の取り組みをサポートするツールでWHO専門家委員会によって 2017 年に開発されました。抗生物質は、Access、Watch、Reserveの 3 つのグループに分類され(この他、Not recommendedもある)、2年ごとに更新されます。1)2)日本では、全抗菌薬使用量に占める「Access」に分類される抗菌薬の割合は増加傾向にあるが、他国と比較すると依然として低いとされています。2)

 

 

本分類については、国立研究開発法人 国立国際医療研究センター AMR臨床リファレンスセンターのホームページに日本語にてリストが掲載されています。2)3)

 

1)WHO:AWaRe classification of antibiotics for evaluation and monitoring of use, 2023

2)中央社会保険医療協議会 総会 令和5年12月6日(水)資料 「感染症対応について(その2)」

3)AMR臨床リファレンスセンター:抗菌薬マスター

 

なお、抗菌薬適正使用体制加算に関しては、JGAニュース本号「ちょっと教えて診療報酬・調剤報酬」にて紹介しておりますので、ご参照ください。