EN

月刊JGAニュース

業界活動  

 2016年6月、初めて日本ジェネリック製薬協会(以下、JGA)の委員会活動に参加させて頂き、本年5月をもって、JGAの活動から離れることとなった。
 業界活動に参画する前、ジェネリック医薬品の開発を所属会社で行っていた。“血中濃度測定で同等性が示された”“スケールアップ製造がうまくいった”“開発に携わった品目の販売が開始された”それなりの達成感はあった。一方、ジェネリック医薬品というものが、患者さんにとってどういう存在なのか、社会においてどんな役割を担っているのか、言葉では説明できても、自身でそれを実感する機会はほとんどなかった。
 業界活動に参画し、ジェネリック医薬品を患者様に安心して使用頂くために、医療従事者、保険者、行政、業界団体など、多くの関係者が本気になって議論している様子を知ることとなった。時には、厳しい言葉を聞くこともあったが、その度にジェネリック医薬品が患者様に、社会に必要とされていると実感した。
 社会人として、不勉強極まりないかもしれないが、骨太の方針の存在を知らなかった。骨太の方針が日本という国にとって、如何に大きな意味をもつ文書であるかを知った。そして、そんな骨太の方針には、外交、エネルギーなど日々ニュースで耳にするような大きな話題と共に、ジェネリック医薬品への言及がなされていることに対し、ジェネリック医薬品に携わる者としてその責任と誇りをしっかりと受け止めなければならないと強く感じたことを思い出す。
 今後、ジェネリック医薬品業界が、様々な特徴を持った個性的な企業によって構成され、今まで以上に、魅力あふれる業界になることを期待すると共に、業界に身を置く一人として、自身に何ができるのか、業界活動で得た様々な知見を活かし、今後の自身の行動につなげていきたい。
 業界活動を通じてご指導頂いた様々なステークホルダーの皆様、円滑な活動を支えてくださったJGA事務局、そして競合他社に所属しながら個社の立場を抜きにして、共に業界のために活動した仲間、心より感謝申し上げます。

 

(H.N)