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月刊JGAニュース

株式会社畑鐵工所  

株式会社畑鐵工所

 こんにちは。賛助会員の畑鐵工所です。
 弊社は大正13年、1924年07月創業となっており、この度、お客様からのご愛顧、協力会社様からの御助力により100周年という節目を迎えることが出来ました。
 これからも「あらゆる粉体をカタチに」する装置製造により、お客様と世界中の医薬品を必要とする皆様のお役に立てる様、従来の技術の更なる研鑽、新たな分野への挑戦を続けてまいります。これまでと変わらぬご支援を賜れます様、お願い申し上げます。
 世間に目を向けますと、円安による物価の上昇、マイナス金利政策の解除、過去最低を記録した出生率の低下、企業としても時流に沿う対応が求められています。
 製薬業界に於いては、薬価改定の問題、様々な要因による供給不安により、個々の装置に対するお客様のご期待がより一層、高まっていることを感じております。
 我々装置メーカの立場から、医薬品製造業に向けた新たな付加価値を提供すべく、装置への保守機能の強化や、サービス体制の在り方を見つめることで、医薬品の安定供給に貢献できることを目指し取り組みます。

 

●新拡張機能Punch-Vision製品化

 打錠機と画像処理技術を融合させた「Punch-Vision」
 その名の通り、生産中の杵先の状態をリアルタイムでモニタリングする機能となります。
 実践投入での様々な試練を経て、今後は自信を持ってお客様に提案できる状態になりました。
 杵先の欠け等の状態変化の監視を目的として開発した機能となりますが、前回寄稿時にご紹介させて頂きました、杵先への原料付着対策等の打錠障害のモニタリング機能等、守備範囲を広げることが出来る様、引き続き、社内でのテストに取り組み、これまでにない新たな分野への挑戦としたいと考えております。

 

●小型研究機エントリーモデルHT-DIO誕生
 2023年度インターフェックスをお披露目の場とさせて頂いた小型研究機について、初号機の納入が完了し、現状も新たに御引合を頂いている状態となります。
 プロトタイプ機も従来のテスト室に設置するのではなく、弊社の事務棟に設置し、使用したいタイミングで使用したい場所に気軽に移動させることが可能な状態にして、展示しております。平素は会議室に設置しておりますので、御来社頂いた折には、是非とも御問合せください。気軽に動かし、気軽に起動できる、簡単な打錠テストにも対応可能です。

 

●汎用モデル機の生産体制見直しによる短納期対応
 これまで様々な御要望に応じて、オーダーメイドの装置製造に取り組んでまいりました経験を元に、高性能、高品質の汎用モデル機の充実化に取り組んでおります。
 今後は汎用機でありながら、拡張機能を備えた装置を計画的に生産することにより、従来よりも短い期間で、お客様の様々な御要望に対応できるメーカを目指しております。

 

●おわりに
 現状の弊社の取り組み、新たな製品について、駆け足で御紹介させて頂きました。
 従来の中型生産機、回転盤着脱打錠機に於いても、資材高騰の影響に対応すべく、日々マイナーチェンジに取り組んでおります。
 100年の節目を迎えた弊社ではありますが、次の100年も皆様とともに歩んでいける様、全社一丸となり、一心不乱に尽力致します。
 これからも株式会社 畑鐵工所を宜しくお願い致します。