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月刊JGAニュース

和衷協同  

 広報委員会の委員となって、2年半がたった。編集後記も何回か担当し、書く内容に困ってしまったので、最近業務の上で感じたことを少し真面目に書きたいと思う。私が広報委員会に参加したのは、2022年の4月から。すでに、業界全体が安定供給・信頼回復を一番に考えて活動を始めていた後だった。広報委員会の活動も安定供給、信頼回復につながる活動が第一で、それに関する協会の活動を記事化することをモットーに委員で相談しながらJGAニュースを作成、発刊してきた。

 普段は、自社での業務を通して、現在のジェネリック医薬品業界の状況を感じ取る時がある。例えば医療機関からの問合せの内容や限定出荷や販売中止の案内発出等である。それでもやはり、日々の業務を優先していると、段々とそういった情報も目新しくなくなり通常業務の一部となりつつあった。

 先日、九州のMRと一緒に医療機関に回る機会があった。MRは毎日医療機関に直接訪問し、相手のご意見聞き、時には厳しいお声を直接受けている。一番大変な立場かもしれない。8月の気温40度にせまろうかという中、医療機関のご要望に応えようと汗をかきながら対応をしている姿に、頭の下がる思いだった。

 また別の機会では、工場の製造工程を見学することがあった。クリーンエリアは更衣が必須のため、不慣れな私からすると、これを毎日着て作業するだけでも大変だと感じてしまったが、現場ではミスを起こさないように工程を手順通りにいかに進めるか、GMPを遵守した上で機械やアイデアを駆使して工夫している様子が見て取れた。

 今回2つの他部署を見る機会があり改めて感じたことだが、企業の中にはこの2つ以外にもたくさんの部署があり、それぞれが日々の業務と向き合い、それぞれに安定供給ができるように、品質のよい製品を患者さまにお届けできるようにと、業務は違うけれど同じ方向を向いているんだと改めて感じた。これは、弊社だけでなくどの会社でもきっと同じだと思う。広報委員として業界の思いを内外に発信していく立場として、このような一人一人の思いをのせた記事化ができるよう今後もより一層励みたいと思う。

 

(M.N)