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月刊JGAニュース

第57回日本薬剤師会学術大会について  

 2024年9月23日(月)大宮ソニックシティ(さいたま市)で開催の「第57回日本薬剤師会学術大会 分科会15」において、日本薬剤師会の会員を中心におよそ200名の聴講者を迎え、GE薬協の川俣 知己会長が登壇されました。

 本分科会は「後発医薬品の供給問題と安定供給に向けた対策」をテーマとして、日本薬剤師会副会長の川上 純一先生、埼玉県薬剤師会理事の吉川 陽子先生が座長を務められました。

 

(日本ジェネリック製薬協会 会長 川俣 知己氏)

 川俣会長からは「後発医薬品の供給不安解消にむけた日本ジェネリック製薬協会の取組」と題して、「後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会」の報告書を受け、安定供給に向けた日本ジェネリック製薬協会の取組についての詳細な説明(*下記の図参照)があり、最後に「日本薬剤師会の会員の皆様へのお願い」として、ジェネリック医薬品企業は変革期を迎えている事、供給不安解消に向けて膨大な設備コストと在庫コストさらには人的コストをかけている事などを説明した後に「こうした積極的な取り組みを行う優良企業が評価されるような市場形成が必要であることから、先生方のご理解をいただきたい」との発言がありました。

 

 なお、講演後のパネルディスカッションにおいては各演者の皆様より、供給不安の現状、当面の対応状況、将来に向けての課題(役割)など、それぞれの立場から問題提起され、保険医療財政の健全化や国民医療を守るために、医療のあらゆる分野で不可欠な医薬品となっている後発品について、品質を確保しつつ将来にわたって安定的に供給し続けるには、各分野の協力が必要であることが確認されました。