初めてなので真面目なことを書いてみます
早いもので業界活動に参加して半年が過ぎた。1年前の自分を振り返るとJGAニュースの編集後記を書いていることなど全く想像しておらず、今でもどこか地に足が付いていないような、不安定さを感じながら書いている。
年齢が知れるので曖昧に表現するが、社会人になってから10年目の節目は遠い昔に過ぎ、それなりに己の仕事内容を理解し、部署における役割なども勝手ながら理解しているつもりになっていた。そんな薄っすら悟りを開いていたところでの部署異動と業界活動への参加は、社会人生活において「想定外」な出来事だったように思う。今まで部署異動の経験はあれど、業界活動に参加するとは露程も思っていなかった。
本当に“ご縁“とは不思議なものである。異動がなかったら、業界活動に参加しなかったら、知ることの無かった会社の外側の情報、さらにそれを発信する側になり始めて見えてくる情報に触れ、確実に視野は広がったように思う。この年にして成長を実感できる経験はそうあるものでは無いと思うので、今はこのご縁にとても感謝している。
感謝と共に、ふと、あのころの自分が「今見えている情報」を知っていたら、もっと出来ることがあったのではと立ち返る瞬間がある。正確には、JGAニュース然り、業界紙然り、インターネットを検索すれば情報はどこにでもあり、「見る必要性を感じていなかった」または「見ているつもり」になっていただけで、恥ずかしながら己のこととして捉えられていなかっただけなのだと痛感している。
昨今の後発医薬品の供給不安においても、きっとこの差が世間の関心を二分しているのだと思う。薬とは無縁の健康な人々、業界に関連の無い職業の人々、薬は身近なようでいて、医療関係者でも患者でも無い多くの人にとってはとても縁遠い話なのかもしれない。私自身、幸いにも常用している薬は無く、供給不安は業務上「知っている」だけで、日常生活で「実感する」ことは無い。そして、それはとても幸せなことなのだと思う。
GE協会の取組を知ってもらうこと、関心を向けてもらうこと、己の無関心を知る自分だからこそ出来ることがあるかもしれない。今はそう思って一つ一つの仕事に向き合っている。