薬科大学の講義について
薬学生向けの啓発活動の一環として、「学生向け教育資材」をもとに講義を行っております。次の4大学において、講義の機会をいただきました。ご協力いただきました先生方に改めて感謝申し上げます。
学生さんにとって、ジェネリック医薬品を理解する機会となり、ジェネリック医薬品を患者さんに自信を持って勧められる薬剤師さんになってもらえたらと思います。
1.千葉科学大学
講演日時:2024年11月01日(金) 09:05 ~ 10:35
形 式 :WEB
テーマ :「ご存じですか?ジェネリック医薬品」
講 師 :三宅真二 (日本ジェネリック製薬協会 広報委員会委員長)
対 象 :薬学部薬学科 4年生 53名
WEBでの講演となり学生さんの反応は直接聞けませんでしたが、アンケートを提出していただき、次のようなコメントを頂いております。
〇講義を受け、ジェネリック医薬品がいろいろの規制を受けて、品質有効性安全性を担保するように製造されていることが判った。
〇ジェネリック医薬品の利用が、アメリカなどの海外で、日本より進んでいることを知った。
〇医療費に国の予算が投入されていることで、国民皆保険の維持のために、ジェネリック医薬品の推奨が行われていることを知った。
〇その他、医薬品の特許についてのご質問もありました。
2.同志社女子大学薬学部
講演日時:2024年11月26日(火)
形 式 :対面
テーマ :「ご存じですか?ジェネリック医薬品」
講 師 :三宅真二 (日本ジェネリック製薬協会 広報委員会委員長)
対 象 :4年生118名
講義終了後の質疑で、直球で本当にジェネリック医薬品と先発品は同じなのかの説明を求められたりしました。
その他にも、アンケートで次のようなコメントをいただきました。
〇味や匂いを抑えて服用しやすくする付加価値後発品の話を初めて聞いた。
〇ジェネリック医薬品は先発と同じような薬事規制の下で、品質を確保されていること。副作用についても、同じように副作用被害救済制度の対象となっていることを知った。
〇患者さんに安心して、ジェネリック医薬品を勧められると思った。
〇品質の悪いジェネリック医薬品が製造されないような仕組みができているということを知ることができて安心した。自分が薬剤師になった時に、私と同じような疑念をもつ患者さんに仕組みを説明したいと思った。
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3.九州医療科学大学薬学部
講演日時:2024年12月06日(金) 13:10~14:40
形 式 :対面
テーマ :「ご存じですか?ジェネリック医薬品」
講 師 :三宅真二 (日本ジェネリック製薬協会 広報委員会委員長)
対 象 :5年生55名
講義後にアンケートを行い、学生さんから以下のようなご感想をいただきました。
〇先発医薬品が処方されていた場合、患者に確認をとり、ジェネリック医薬品に変えることはあたりまえのことだと思っていたが、この形式が決められたのは、2008年で、比較的最近の出来た物と知って驚きました。
〇ジェネリック医薬品の使用促進については、保険点数の加算や、法律と絡めてお話されていて、非常に印象に残りました。選定療養の仕組みや、後発品使用促進策が日々新しくなっていることなので、今後も特に注目してゆきたい。
〇ただ、安いだけでなく、今の医療の質を落とすことなく医療費を抑えることで、将来の負担を軽減することにつながるということを理解でき、より一層、ジェネリックに対して良い印象を抱くようになりました。
〇国試に出る問題数は少ない分野だけど、ジェネリック医薬品の使用が推進されている中で、現場に出ると必要な知識だと思うので、今回詳しく知ることができて、良かった。
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4.昭和薬科大学
講演日時:2024年12月19日(木)13:00~14:20
形 式 :対面
テーマ :「ご存じですか?ジェネリック医薬品」
講 師 :中橋 弥里 (日本ジェネリック製薬協会 広報委員会委員)
対 象 :4年生138名
講義後にアンケートを行い、学生さんから以下のようなご感想をいただきました。
○ジェネリック医薬品は、先発医薬品と効果が同じで、価格が安いそれだけのイメージが強かった。しかし、先発医薬品と少しの差で患者の体内に合う、合わないがあることを学んだ。薬を服用する患者と距離の近い薬剤師がその差を理解し、患者によりそう必要があるように感じた。
○ジェネリック医薬品は安価で開発期間も短いため、簡単に製造されていると思っていましたが、多くの工程や試験があり、とてもおどろいた。
○値段だけでなく、アドヒアランスを上げるための製剤工夫が行われていることを知り、自分が薬剤師として患者に接する際には、飲みやすくなるなど値段だけではない説明もできたらいいなと思う。
○国の負担する医療費を減らすために上手く使っていかなければいけない。思っていた倍以上、しっかりと有効性安全性の試験が行われている。
○「医療の質を落とすことなく」という点がとても大切だなと思いました。
○先発品からジェネリック医薬品に変更したきっかけをみると、薬剤師からの説明が最も多くなっていたことから、ジェネリック医薬品の使用促進は薬剤師が重要な役割を担っているということが分かった。
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