1.IGPAの沿革と現状
IGPA(International Generic Pharmaceutical Alliance)は、1997年に結成され、 現在以下の7団体が正会員としてIGPAの運営にあたっています。
- 米国ジェネリック医薬品協会:GPhA
- 欧州ジェネリック医薬品協会:EGA
- カナダジェネリック医薬品協会:CGPA
- 日本ジェネリック製薬協会:JGA(2007 年に加盟 )
- 南アフリカ製薬協会(NAPM)
- ヨルダン製薬協会 :JAPM
- 台湾ジェネリック製薬協会:TGPA
正会員の他、以下の3団体がオブザーバー会員として加盟しています。
- ブラジルジェネリック医薬品協会(ProGenericos)
- メキシコジェネリック医薬品協会(AMEGI)
- オーストラリアジェネリック製薬協会(GMiA)(2015 年 7 月より再加盟)
2.IGPAの活動
IGPAは国際的なジェネリック製薬協会の連盟であり、情報交換、薬事、知的財 産権、医療制度、医薬品価格等を国際的なレベルで調査研究し、関連する各国や地域の行政当局や世界保健機関(WHO)、世界貿易機関(WTO)、世界知的所有 権機関(WIPO)、日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)等の国際機関に意見具申を行っています。
IGPAの内部の組織として下記の委員会があります。
- 運営委員会:全般業務の立案・決定・実行
- 科学委員会:主としてICHへの対応、薬事規制問題等を検討、WHOとの情報交換
- 知的財産委員会:知的財産権(IP)問題の各国の課題の検討、WIPOとの情報交換
- 国際貿易委員会:各国の医療・薬価制度の検討、他国間貿易協定交渉に関わる必要な対 応を検討、WTOとの情報交換
- バイオシミラー委員会:バイオシミラーについての各国の承認要件に係る課題の検討、 各国の必要な情報交換及び対応の検討
詳細は、HP の各委員会の説明に記載されておりますので、ご参照願います。
3.IGPAの年次総会
IGPA の年次総会は加盟するジェネリック医薬品協会が主催し、世界の異なる場所で開 催されてきました。今年はカナダジェネリック医薬品協会が IGPA 運営の事務局役を担 当しており開催場所としてカナダ・トロント市が選ばれました。年次総会は通常、総会 前ワークショップが総会前日に開催されることがあり、その後 2 日間の本会議が開催さ れることになっています。
最近の開催地は、アメリカのマイアミ(2014 年)、ベルギーのブリュッセル(2013 年)、 日本の京都(2012)、南アフリカのケープタウン(2011 年)、インドのムンバイ(2010 年)、 カナダのモントリオール(2009 年)スイスのジュネーブ(2008 年)となっています。
4.IGPAが最近発出した文書
IGPAは必要に応じ、共同文書をまとめ、関係機関に提出し、HPに掲載しております。 最近発出された主な共同文書としては以下があります。
これらはすべてHPのNewsとして掲載されておりますので、ご参照願います。
- IGPA Files Recommendations for USTR 2015 special 301 Review
- Growing support for shared ethical principles from healthcare and medicines providers
- IGPA letter to ICH Stealing Committee
- IGPA Statement on the TPP Negotiations
JGAニュースNo.087(2015年7月号)